● タイヤの基礎知識 ●
タイヤサイズの表示について
タイヤサイズ表示の見方は下記の図のようになっております。
サイズ表示毎にタイヤの商品規格によって定められている範囲の寸法となっています。
ロードインデックス(LI)について
LIは規定の条件下で、タイヤに負担することが許される最大の質量を表す指数です。
ロードインデックスの最大負荷能力は下記のとおりです。
速度記号について
タイヤがそのロードインデックスにより示された質量を規定の条件で負荷された状態において走行可能な最高速度を記号によって表したもの。
最高速度とはタイヤが規定の条件下で走行することが許される最高速度。
なぜ?チューブバルブを交換するの?
チューブレスバルブはごく小さな部品ですが、あなたとあなたのクルマの安全を守る大切な役割を担っています。バルブはゴム素材でできており、使用するうちに性能は徐々に劣化していきます。また、例えば100km/hで走行するクルマのバルブには、約1.7kgもの力が常時かかっている計算となり、交換しないまま長期間使用するとバルブがゆるみやすくなり、空気漏れやタイヤの破裂を引き起こすこともあり大変危険です。タイヤ交換時には、必ずバルブも一緒に交換するようにしましょう。
タイヤの上手な保管方法は?
装着していないタイヤは、ガレージなどの直射日光が当たらない場所(高温・多湿を避ける)に、図のような状態で保管するようにしましょう。また、コピー機のようにオゾンを発生する機器や水銀灯、油脂類など、タイヤを劣化させるものを近くに置かないよう注意してください。このように配慮すると、保管中もタイヤの鮮度を上手に保つことが可能です。
タイヤの安全走行にはかかせない、タイヤの点検!
●点検1 空気圧は適正ですか?
▽空気圧が適正でないと・・・(低空気圧の場合)
1) 路面との摩擦(抵抗)が増えることで燃費が低下。
2) 接地状態が不均一になり偏摩耗が発生。
3) タイヤのたわみが増えることで操縦安定性が低下。
4) タイヤの温度が過度に上昇することで損傷・故障が発生。
対策 A. 走行前に適正空気圧かどうか点検してください。適正空気圧は車種によって異なります。運転席側のドア付近に貼付された空気圧表示シールでご確認ください。
B. チッ素ガスの充填をお奨めします。タイヤの空気圧は時間とともに少しずつ低下します。窒素は空気に比べこの“自然低下”を抑えることができます。
●点検2 溝の深さは十分ですか?
▽すり減ったタイヤで走行すると・・・
特に雨の日の高速道路等では、タイヤと路面の間の水をかき出す力が弱くなり水の圧力でタイヤが浮く状態になることで、ハンドルやブレーキが効かなくなるハイドロプレーニング現象が発生。
対策 走行前にタイヤの残り溝をチェックしましょう。残り溝が1.6ミリになる目安としてスリップサインを設けています。スリップサインが一箇所でも出ると使用してはいけないことが法律で定められています。
●点検3 偏摩擦は起きていませんか?
▽空気圧不足や、定期的にローテンションを行わないと・・・
片べり摩耗、センター摩耗、両肩べり摩耗等の異常摩耗が発生します。
対策 定期的(5000km走行に1回が目安)にローテーション(位置交換)をされることをお奨めします。
●点検4 キズやヒビは入っていませんか?
▽キズやヒビに気づかずに走行すると・・・
小さなキズがタイヤ内部に達するとバースト等の大きなタイヤトラブルを起こす可能性があります。
対策 タイヤにキズや、ひび割れができていないか、チェックしましょう。